返済でトラブルを起こしたことさえなければ大丈夫?

お金を借りるときには審査があり、金融機関はさまざまな情報から返済能力の有無を判断します。
その際に見られる情報のひとつが「個人信用情報」です。
個人信用情報には、過去の借り入れ・返済などの記録がつけられています。
ここに、返済が滞った記録などがあると、審査の際不利になります。
今までに返済がきちんとできなかったことのある人は、今後も同じことをするかもしれないからです。
悪い記録とは
悪い記録とは、まず当たり前ですが、借りたお金を期限までにきちんと返済しなかった・・・というようなことがあると、記録がつけられます。
また「借金」という形で意識している人は少ないですが、携帯電話は本体の料金を月々の料金のなかで相殺している人が多く、結果的に「借金」となるため、遅れなどがあるとこの信用情報に記載されます。たかが携帯電話、と思っても、その後大きなローンの審査などを左右してしまうこともあります。
また近頃は通信販売などの支払いもここに記録されていることもあります。
期日の決まった支払いは、必ず遅れないようにしましょう。
悪い記録さえなければOK?
では、悪い記録さえなければ審査が有利になるのでしょうか?
何の支払いも遅れたことがなく、そもそも借金をしたことが無い・・・これなら審査上有利なはず!思うかもしれません。しかし、それはちょっと違います。
ではどんな記録が有利になるのかというと、「お金を借りて、それを遅れずに返済した」という記録です。
お金を借りていないより、借りているほうが有利というと、少し以外かもしれません。
これはなぜかというと、何も記録がなくまっさらな状態は「過去トラブルを起こしたため長期間にわたり融資を受けることができなかった人」と見分けがつかないからです。
こうなると、返済能力が著しく低い人である可能性も出てくるため、金融機関としてはあまり安心してお金を貸すことができません。
こうした人と区別をつけるためには、ある程度の年齢になったらクレジットカードを作るなどして、「有料な記録」を積み重ねていくことが大切です。